成約率80%のオンラインセールスを実現するための7STEPを徹底解説

No items found.
投稿者:
代表理事
小沼 勢矢

まさにこれからは「オンラインセールスの時代」であるといえるでしょう。しかし、リアルな対面での商談やセールスでこれまで成功してきたような方法でオンラインセールスに取り組み「リアル商談やセールスのようにうまく決まらなくなってしまった」というセールスパーソンは多いのではないでしょうか。本記事ではそんなオンラインセールスの時代を生き抜くために必要不可欠なオンラインセールスの7STEPメソッドを徹底的に解説いたします。

この記事はPodcastでオーディオセミナー配信しています。
目次

【1】よくあるオンラインセールスの課題

2019年末から始まった新型コロナウイルスの影響により、多くのセールスパーソンが、リアル営業から慣れないオンライン営業への切り替えをせざるを得ない状況となっています。

実際に、コロナの前に比べると、「オンライン営業がうまくいかない」「リアル営業では売れていたのに、オンラインになって成約率が下がった」などの相談がセールスパーソンや経営者から当協会に多く寄せられるようになり、2020年、2021年と相談件数は増加してきています。

実際に、株式会社展示会営業マーケティングが2020年11月に、従業員300名以下の企業に勤める男女491名に対し実施したアンケート調査によれば、じつに70.3%もの方が「オンラインよりもリアル対面商談がやりやすい」と回答したのだそうです。

このアンケート結果からも、オンライン営業で悩むセールスパーソンがいかに多いかが分かるかと思います。

特に当協会に相談される方の多くは、コロナ前まではリアル営業でバリバリ成果を上げてきたセールスパーソンや経営者の方々です。

みなさん共通して「具体的なオンライン営業の方法が分からない」という事や、「リアル営業と同じセールストークやアプローチで商談をしているはずなのに、成果が全然あがらない」などという事を悩んでおられました。

一体なぜリアル営業で成果をあげていたセールスパーソンや経営者がオンライン営業に切り替えた途端に成果がでなくなるのでしょうか。

それは、対面セールスとオンラインセールスでは「売るための技術」が違うためです。

関連記事:リアルで売れた営業ノウハウがオンラインで通用しない理由を脳科学的に解説

これは断言できますが、対面セールスで成果をあげていたトークやアプローチでそのままオンラインセールスをしても同じような成果はあがりません。

実は、「リアル営業で成果があがったやり方でオンライン営業すれば成果があがるだろう」という考え方自体が、オンライン営業で成果があがらない最大の原因であり、理由なのです。

なぜなら、リアルに人と人が会う対面という場と、オンラインという場では、相手に伝達できる情報の種類が違うためです。

リアルに人と人が会う対面セールスでは、熱量や経験などその人の持つ「人間力」そのものが伝わりやすいという特徴があります。

そのため、リアル営業では、そのセールスパーソンのもつ経験や熱量などで相手に働きかけることで、関係を築き、成果をあげることができます。

しかし、オンラインセールスではリアル営業では伝わっていた「人間力」が相手に伝わりづらくなります。

分かりやすいのが「オンライン飲み会」の事例です。

コロナ禍で一時期流行した「オンライン飲み会」ですが、みなさんは「オンライン飲み会」と「対面での飲み会」どちらが楽しいと感じますか?

実際に以前に比べると「オンライン飲み会」という言葉自体が聞かれなくなった事が示す通り、「オンライン飲み会をやってみたがいまいち盛り上がりに欠けるし、やっぱり対面で飲み会をやる方が楽しい」と感じている人が多いのではないでしょうか。

なぜ、オンライン飲み会がリアル飲み会に比べてつまらなく感じるのかと言うと、参加者の経験や熱量など「人間力」がオンラインという環境下で伝わらないためなのです。

このように、対面とオンラインでは伝わる情報の種類が違ってくるため、オンラインセールスで成果をあげるためには、対面セールスとは別の技術が必要になります。

逆に言えば、「オンラインでも安定した成約の取れるセールスノウハウを知れば、成果があがるようになる」ということです。

【2】オンラインセールスの導入がなぜ必要か?

2020年5月7日に、株式会社帝国データバンク次のようなデータを発表しました。

1. 「新型コロナウイルス」の影響を受けたとして業績予想の下方修正(連結、非連結)を発表し た上場企業は 5 月 6 日までに累計 375 社(前回調査から 49 社増)となった
2. 375 社が下方修正をおこなったことで減少した売上高の合計は約 3 兆 999 億 2500 万円(前回調 査から約 1909 億 8900 万円増)となった

引用元:株式会社帝国データバンク「特別企画:新型コロナウイルスの影響による上場企業の業績修正動向調査(2020年5月6日時点)

このデータは、多くの企業の売上がコロナの影響によって落ち込んだということを示しています。

なぜ、ここまで売上が落ち込む企業が多いのか、一般的には「外出自粛によって飲食店やホテル、アパレルブランドなどの店舗にお客さんが足を運べなくなったため」という理由があげられますが、売上が下がっている企業は何も店舗系のビジネスだけではなく、製造業やサービス業、建設業など多岐にわたります。

店舗系ではないような企業の売上が落ち込んだ最大の理由が「セールスパーソンのリアル営業活動が制限されたこと」です。

実際に、HubSpotJapan株式会社が2020年12月に行ったアンケート調査によれば、インサイドセールス(電話やメール、DM、Web会議ツールなどを使った非訪問型の営業スタイル)の導入率は36.4%と半分以下の低い結果となっています。

2020年初めに発生したコロナから1年近く時間がたっていてもなお 、まだ6割以上の企業がオンラインセールスを導入していないというのが現状なのです。

このアンケート結果からも、いかに日本の企業がリアル営業を主にやってきたのかということや、対面セールスに固執しているのかが分かると思います。

リアル営業を主に行って仕事を獲得してきたセールスパーソンや経営者にとってリアル営業活動が制限されてしまうことは売上減少に直結する死活問題です。

「リアル営業が制限されてしまったが、それに変わるオンラインセールスを導入した企業が少なかった」という事こそが、これほど多くの企業の売上が落ち込んでしまった最大の原因と言えるでしょう。


一方で、今回のコロナの営業活動自粛を機に、オンラインセールスを導入し始めた企業については、逆に業績を伸ばせたというケースも多く耳にします。

実際に、当協会の運営するプロセールス養成講座を受講された経営者やセールスパーソンの多くは、オンラインセールスを導入し、コロナ禍でありながら売上と利益を逆に伸ばしています。

プロセールス養成講座を受講された方の売上と利益向上実績
プロセールス養成講座を受講された方の売上と利益向上実績

今回のコロナのような世界的パンデミックや万が一の事態は次、いつ起こるか分かりません。そんな時に臨機応変に、柔軟に対応していけるようになるためにも、オンラインセールスの導入は企業にとって必要不可欠だと言えます。

また、オンラインセールスの導入が企業にとって必要だと当協会が考えるのは、それだけではありません。オンラインセールスには、対面セールスにはない次のようなメリットがあるのです。

  • 営業コスト(移動時間や移動費用など)削減により、利益率向上
  • 日本全国、世界中に営業活動が可能
  • 営業効率向上

私たちが、プロセールス協会を通じて、オンラインセールスを「仕方なく」ではなく、積極的に導入しましょうと提唱している理由は、オンラインセールスには、コロナという逆境を打破する1つの方法というだけではなく、さらに企業をより成長させることができる可能性を秘めていると考えているためです。

しかし、次のアンケート調査結果のように、「オンラインセールスの導入にはあまり乗り気ではない」と考えているセールスパーソンや経営者も多いようです。

・「非訪問型営業の方が好ましい」との回答は21.8%。2019年時点では10.7%だったため約2倍に増加したが、依然として訪問型営業を好む傾向が強い
・訪問する方が好ましい理由として多かったのは「訪問型営業の方が成約率が高いと思うから」が44.3%、次いで「訪問しないと誠意が見せられないと思うから」が36.1%だった

引用元:HubSpotJapna株式会社「【2021年版】インサイドセールスに関するデータ集」

多くのメリットや成長の可能性があるにもかかわらず、なぜオンラインセールスは受け入れ難いのか、それは単純に上記アンケート結果にもある通り、「オンラインよりも対面の方が成約しやすい」と思っている方が多いためです。逆に言えば、「オンラインセールスで成約するノウハウ」を知らない人が多いとも言えます。

【3】対面で売れたトークがオンラインで通用しない理由

当協会に「オンラインセールスで成果があがらない」と相談にこられるセールスパーソンや経営者のお話をよくよく聞いていると、「対面セールスの時と同じトークをしている」という人が多い傾向があります。

みなさんはいかがでしょうか?オンラインセールスと対面セールス、同じトークをしていませんか?

いくら対面セールスで成果があがっていたとびっきりの営業トークであっても、オンラインセールスでは通用しません。

その理由は、対面では伝わっていた感情的情報(経験、熱量、感情、感覚、貫禄など「人間力」)がオンラインでは伝わりづらいためです。

脳科学的観点から解説すると、人間の脳には、相手の情報を感覚で受け止め、その情報を理解しようとするメカニズムが備わっています。

実は、オンラインと対面では人限の五感覚(視覚、聴覚、身体感覚、味覚、嗅覚)のうち「視覚」「身体感覚」「聴覚」の優位性が変わってくるのです。

例えば、セールスパーソンが必死になって想いや商品の良さなどをプレゼンしているのを見て、心が動かされるのは、身体感覚に訴えかけられているからです。

また、セールスパーソンが清潔感のあるスタイルやしっかりした表情などをしていると「この人は信頼できそうだ」と感じるのは、視覚に訴えかけられているからです。さらには、相手の話し方や声の印象などで「信頼できる」と感じたりするのは、聴覚に訴えかけられているからです。

このようにセールスにおいて、セールスパーソンはトークの内容ではなく、むしろ身体感覚や視覚、聴覚に非言語で無意識に訴えかけ、それが相手を動かしています。

これを俗に「人間力」と表現しているのです。

オンラインの場合には、対面と比べて、相手の視覚的情報は全身ではなくバストアップ程度になり、視覚的な情報の量が少なくなります。

また、「人間は近くにいる相手の感情が移ってしまう」と心理学では言われており、例えばある商品について好意的な人と一緒にいると商品に好意的になったり、近くにいる人の感情が伝播すると言われています。

この感情の伝播がオンラインでは起きにくいため、オンラインの場合には、対面と比べて、セールスパーソンの想いや熱量といった感情が伝わりづらくなります。

まとめると、オンラインでは対面に比べて身体感覚や視覚に訴えかける情報が少なくなってしまうため、必然的に聴覚(話し方や話している内容)の優位性が上がります。

そのため、あくまでオンラインセールスでは「話している内容」が成約するためには重要であると脳科学的な観点から判断することができます。

このように、対面とオンラインではそもそも五感覚の優位性が変わってくるため、お客様の身体感覚や視覚に訴えかけながら成約していた対面セールス用のトークは、オンラインセールスでは通用しないという訳なのです。

オンラインセールスで成約率をあげるためには、まずオンラインと対面の脳科学的な違いを知り、お客様の聴覚に訴えかけられるトークフローの構築(※次のような7STEPのフローが最適)が、対面セールスのトークとは必要になってきます。

オンラインセールスで成約率80%を実現した7STEPセールスメソッド
オンラインセールスで成約率80%を実現した7STEPセールスメソッド

【4】オンラインで通用するセールスの条件

対面セールスで通用するセールスの条件は、やはり場数や経験のような「人間力」であることが多いです。

しかし、オンラインセールスではそれが通用しません。

オンラインセールスで通用するセールスの条件は「再現性」です。

再現性とは、「誰がやっても通用するパターン」と言い換えることもできます。

なぜ、オンラインセールスにおいては「再現性」が重要なのかと言うと、先ほど脳科学的な観点からお伝えした通り、オンラインでは対面に比べて相手の「身体感覚」や「視覚」に訴えかける力が弱く、いわゆる人間力が通用しません。

「聴覚」、つまり話す内容で訴えかける必要があるため相手に再現性のある内容を提案していくことが重要なのです。

そのため、お客様にとってその商品やサービスがいかに必要であるのか、お客様の達成したい目標や手に入れたいものに対して、自分たちの商品やサービスがいかに必要であるのか、お客様の困りごとに対していかにそれが解決につながる商品やサービスであるのかを「自分事化」してもらえるようなトークの構成、内容にする必要があります。

つまり言い換えると「お客様が私たちがセールスする商品やサービスを使えば、お客様の達成したい目標が手に入ったり、困りごとが解決したり、といったことが私にもできる」と思ってもらえるような再現性をもったトークスクリプトの構築が重要になってくるという訳です。

そのトークスクリプトの構築のためには、あらゆるセールス手法を活用していきます。

実は世界中に数多あるセールスノウハウは、仮説営業、質問営業、台本営業、ソリューション営業、マインドセット営業、プロセス営業、購買心理営業、印象力営業という8つのセールスノウハウに分類することができます。

仮説営業 事前にお客様に対しての仮説をどれだけ積み重ねられるかがに焦点を当てたセールスノウハウ/特に必要な下準備
①情報収集(相手に対する)企業研究・業界研究
②意味づけ・解釈……集めた情報に対してどれだけ有用な形でまとめられ得るか=効果的に意味づけや解釈ができるか
質問営業 セールスコーチング、お客様に対して頭の整理が促せる質問をどれだけ効果的に行えるか、DB化が大切。質問をストックする。
台本営業 トークスクリプト、効果的なトークスクリプトをどれだけ作り込めるか、ひとつトークスクリプトがあればアレンジ、カスタマイズ可。心的調和の形成にも利用できるが相手は人間なので盲信は不可
ソリューション営業 コンサルタント的な立場で、お客様の問題解決に焦点。商品説明者に成り下がらないで相手の問題解決のために論理的思考やコンサル力、質問力を発揮できるかが試される
マインドセット営業 セールスパーソンのマインドを整えることの重要性を解いた考え方、研修で帰属意識を芽生えさせたりといった自己啓発が効果を発揮することも
プロセス営業 営業プロセスを分解してKPIを設定し、プロセスごとの精度をいかに上げていくかに焦点を絞る。ステップごとにKPIを設定すれば、各段階、項目、プロセスについてスポット的にフィードバックできる
購買心理営業 最初にそこがお客様にとって安心安全な場であることを意識付けする、あるいはバンドワゴン効果を狙うというような心理学的裏付けがある営業行動を実施する
印象力営業 セールスパーソンとしての第一印象を上げることに焦点。メラビアンの法則(※会話やコミュニケーションの際に相手に与える印象を、言語情報・聴覚情報・視覚情報の3つの要素で表した際、言語情報が7% 、聴覚情報が38% 、視覚情報が55% の割合で、影響を与えるということを解いた法則)に基づき、身だしなみや声のトーンの使い分け、柔らかい表情であるよう努めるということ

これら、8つのセールスノウハウをフル活用し、お客様に「再現性」を感じてもらうトークスクリプトを組み立てていくことこそが、オンラインセールスで成約するための条件であり、オンラインならではのポイントと言えます。

関連記事:営業成果が出ない理由はこれだ!自分に合うセールスノウハウの8分類から見つけよう

このトークスクリプトをつくるメソッドこそが当協会が提唱する「7STEPセールスメソッド」です。

【5】オンラインセールスで成約率80%を実現した7ステップセールスメソッド

この7STEPセールスメソッドを活用することで、誰でもオンラインセールスで成約するための条件として重要であるトークスクリプトを作成し、再現性を持ってご自身の商品やサービスをオンラインでセールスすることができるようになります。

実際に、当協会が運営するプロセールス養成講座も私自身が、7STEPセールスメソッドを使って100%オンラインでセールスを行っていますが、なんとその成約率は86%と8割超えを実現しています。

7STEPセールスメソッドを使った小沼のセールス実績
7STEPセールスメソッドを使った小沼のセールス実績

しかし、先ほどお伝えした通り、脳科学的な観点から見て、オンラインセールスでは、対面に比べると「身体的感覚」「視覚」が伝わりづらく、いわゆるセールスパーソンの人間力が全く通用しません。

オンラインセールスにおいて相手に伝わる唯一の感覚が「聴覚」なため、「小沼さんだからできたのでは?」という人間力ではなく、100%7STEPセールスメソッドを使って脳科学的に作り込んだトークスクリプトの内容で成約するかどうかが決まっているという事です。

実は当協会の代表である私、小沼は、元々セールスパーソンではなく、脳科学をベースにした組織回圧や人材教育を専門にしているビジネスパーソンです。

そもそもセールスが仕事ではなく、当然、セールスが得意な人間ではありませんでした。

2011年に脳科学の権威である石川大雅に弟子入りをし、2012年に登壇したセミナーでは、300名の来場者を前に緊張してしまい、思うようなセールストークをまったく展開できなかったということがありました。

このセミナーはフロントエンド商品に関するセミナーでしたが、次のバックエンド商品に関する説明会に進んでいただけた方は、300名中わずか9名。「成約率3%」という結果になってしまった経験があります。

このセールスパーソンとして大惨敗をしてしまった私は、それ以来そのセミナーでの失敗がトラウマとして心に居座り続け、セールスに対して強い苦手意識が植え付けられ、嫌悪したくなるほどセールスを遠ざけるようになりました。

そんな状況をなんとか打破しようと、トラウマだった自分の登壇セミナーの録画を見返したり、あらゆるセールスに関する原著や文献を読み漁ったり、とにかくありとあらゆる行動をとりました。

そんなもがき苦しんだ中で発見したのが、「世界中のセールスのノウハウは8つに分類される」ということでした。

こうして身につけたスキルによって連続した成約が得られるようになったのは、どん底だったセミナーから2年以上も経ってからのことだったのです。

そこから数年後、新型コロナウイルスの猛威により、クライアントさんから営業に関する悩みを相談される事が多くなりました。

何かできないかと考えた末に、自分がかつて発見した8つのセールスノウハウに、師事していた脳科学の権威である石川大雅から学んだ脳科学的観点を取り入れ、お客様との合意形成からクロージングにいたるまでを7つのSTEPとして体系化したのが「7STEPセールスメソッド」です。

7STEPセールスメソッド
7STEPセールスメソッド
前提:売り込まずに自然と成約できるセールスフィロソフィー
脳科学的ワークで、「成約率を高める心身状態のスイッチ」を創り上げる
セールスフィロソフィーとは、プロセールス自身にとって「成約率アップにつながるためのスイッチ」を常時再現するための状態管理意識のことです。今回ご紹介する7STEPを身に着けることで、自分の中にフィロソフィーつまり「思考方法」を確立させ、各セールスプロセスにおいて必要な手段をいつでも引き出せるようにするための心構えであるとも定義できます。
STEP1:顧客のインサイトを見抜く仮説設定
成約率を高めるためのリサーチ手法と仮説設定の10ステップを実践する
まずは商談に入る前の準備です。高度な仮説設定、つまり綿密に下準備された「顧客ニーズを推し量るための仮説設定」は、高成約率を導くことにつながります。
徹底的に顧客情報を収集、業界研究なども交えつつ、顕在化していないニーズを掘り起こします。
STEP2:ラポール形成を1分で築く「大前提のニーズの合意」
第一印象を高め、顧客との信頼関係を築く心理的準備(レディネス)を行う
掘り起こしたお客様のニーズを共有することで、今回の商談でそれを解決できるかもしれない、ひいてはこちらから必要となる商材についての提案をするかもしれないという質問に合意して頂き、友好的な心理状態を形成します。
STEP3:「アハ!体験」をもたらすビジョナリー・コーチング
お客様の脳内を引き出しながら購買につながる気づきを加速させるコーチング手法の3STEPを採り入れる
セールスには「事前期待値を超える提案」が必要です。人は事前期待値よりも実際の提案内容での効果・成果が大きい時に、購買行動に至ります。つまり気づきを加速させ、お客様に「アハ体験」をしていただく。その為には、お客様の脳内を言語化、つまり購買に対する事前の制約条件を紐どき明文化していくなどの過程が必要とあります。この過程は「コーチング」に属し、3STEPに分かれています。
STEP4:成約率80%を再現するハイポジションコンサル
お客様の想像を遥かに超える提案ができ、成約率を劇的に上げるコンサルティングを実践する
お客様に「感動」すらもたらす「想像を遥かに超える提案」を実行し、購買意欲を刺激、成約率を劇的に上げるコンサルティングの方法を学びます。具体的にはお客様が悩まれている課題に対する解決策を詳細に提示したり、セールスをおこなう根拠をお伝えすることで心理的合意につなげます。
STEP5:テストクロージング
購買意欲を高めて心理的合意を形成する
ここまでのSTEPで形成された心理的合意によりお客様の興味の有無を確認し、クロージングに繋げます。具体的な解決策や疑問解消を提示することで商品の魅力を高め、プレゼンの最中でもお客様が思わず「契約したい」とおっしゃるほどの「Yes」を引き出すためのシナリオを形成。クロージングシートは10以上のSTEPで段階的に作成することができます。
STEP6:「買いたい!」と欲求を喚起するクロージングトーク
商品・サービスの魅力を高め、成約いただくトークシナリオを展開する
心理的合意が形成され、テストクロージングによりお客様の購買意欲を確認できたのであればここで初めて具体的な商品説明に入ります。一般的な営業スタイルでは終始商品説明だけに時間を費やしてしまいがちですが、お客様の不安を取り除き、購買意欲が高められたこの段階で商品説明をおこなうことに効果があります。価格をお伝えしたり、価格面以外でのサポートが必要なのであればこの段階で確認すべきでしょう。
STEP7:成約後のプレゼン
未来に対する安心感を提供し、クロージングまでを速やかに行う
商品提供後のイメージを抱いてもらい、安心に繋げることが必要です。カスタマーサポートやアフターケアが実施される予定であることを了承して頂き、決済・期日の確認や誓約書について合意していただきます。

この7STEPセールスメソッドの確立により、セールスに嫌悪感すら覚えていた売れないセールスパーソンだった私が、86%という高い成約率を出すことができているのです。

また、実際に当協会が主宰するプロセールス養成講座でこの7STEPセールスメソッドを学んでいる受講生もオンラインセールスににおいて成約率を向上させたり、売上アップを実現することができています。

「あの人だから売れる」は、オンラインセールスの世界では通用しません。

重要なのは脳科学的にオンラインで優位になるお客様の聴覚に対して「何を訴えかけて、いかにその商品・サービスが自分に必要だと思ってもらえるか」です。

そんな聴覚に訴えかける、人間力に頼らないメソッドだからこそ、この7STEPセールスメソッドは学べば、誰でも再現性を持ってオンラインセールスで成約率を向上させることが可能になります。

7STEPセールスメソッドが向く商材・向かない商材

7STEPセールスメソッドは基本的にどんな商品・サービスでも再現性を持ってセールスを行うことができるメソッドとなっていますが、店舗展開のあり方や形式によっては向かない場合もあります。

例えば、7STEPセールスメソッドが向かない形態は「対面での商談を必要としない業態」です。例えば、コンビニエンスストアや、ホームセンターのような小売店です。

飲食店などは実際にお客様と対面して注文を取る機会などがあるため、セールスメソッドを応用できる余地がありますが、商談やお客様との対話が一切発生しない業態においてはメソッドの応用が難しくなります。

【6】オンラインセールスに切り替えて売上げアップした事例

実際に、当協会では当協会のプロセールス講座自体のセールスをはじめ、7STEPセールスメソッドを学び活用されて、オンラインセールスでの成約率向上や売上アップにつなげている受講生の方がたくさんいらっしゃいます。

その事例の一部をご紹介します。

①当協会のオンラインセールス事例(成約率86%)

当協会では7STEPセールスメソッドを活用し、時代が変わっても、商品・サービスが変わっても、再現性をもってお客様を喜ばせ続ける力のあるセールスパーソン「プロセールス」を育成するプロセールス講座自体を、100%オンラインで、7STEPセールスメソッドを使ってセールスを行っています。

2020年末までで、その成約率は86%と高水準の成約率をキープしています。

プロセールス協会のオンラインセールス事例(成約率86%)
プロセールス協会のオンラインセールス事例(成約率86%)

②プロセールス講座受講生様の直近の事例

実際にプロセールス講座の受講生の中で、この7STEPセールスメソッドを活用し、オンラインセールスの成約率アップや売上アップにつなげている方の事例もいくつかご紹介します。

ZOOM商談に切り替えて成約率46.6%(井道様)

ブランド品卸企業、株式会社エスアイ代表取締役である井道様はこの道30年以上のベテラン。営業方法も対面セールスが中心で、ご自身でも「人間力」でのリアル営業への自信を持ってたと言います。

しかし、昨今の新型コロナウイルスの影響による対面営業の自粛に伴い、トークスクリプトを決めて電話営業を始めたところ、リアル営業の手法が全く通用せず、10回商談して1件成約する程になってしまったのだそうです。

そんな時に広告を通じてプロセールス養成講座に参加し、7STEPセールスメソッドを学んだところ商品の他社と差別化が難しいという厳しい現状の中、成約率10%が4倍の40%に改善しました。

井道様が取り組まれたのは主に次の3つでした。

  • 電話の目的を「オンライン商談アポ」に特化
  • 電話のトークスクリプトに「前提条件の合意」を挿入
  • 商品・サービスのプレゼン資料を抜本的に変更

また、7STEPセールスメソッドは脳科学的に体系化されており、再現性があるため、セールスマニュアル化ができ、自分以外の自社の営業マンでも再現性を持ってオンラインセールスで自社商品・サービスを販売できるイメージが持てたのだそうです。

今後はプロセールス講座で学んだことを生かし、自社のZOOM商談専門のオンラインセールス部門を開設予定とのことです。

オンライン×リアルのハイブリッドセールスで昨対140%、アポ取得率300%(佐藤様)

外資系金融機関にお勤めの佐藤様は、コロナ禍においてどのような対応をすべきか、自分のセールススタイルとして体系化していくべきかについてお悩みでした。

さらにはセールスの講師という立場もお持ちで、現場で通用するオンラインセールスのやり方というものがわからず模索していました。

そんな時にプロセールス養成講座に参加。

7STEPセールスメソッドの教えによりご自身のセールススタイルを体系化することに成功し、昨年対比140%の売上を達成。

さらには、商談前後のプロセスもそれまでとは大きく変革することになり、オンラインセールスについての不安がすべて解消されたのだそうです。

さらにはセールス講師としてサポートした相手や後輩の育成において、アポイントの取得率を3倍に引き上げるという貢献もできたとのことでした。

【7】7STEPセールスメソッドで自分自身のオンラインセールスを体系化し、成約率80%、売上を実現する!

当協会がの7STEPセールスメソッドは、ただのノウハウ、ただのマニュアルではありません。

先ほどプロセールス養成講座受講生の事例でご紹介させていただいた通り、それぞれご自身のオンラインセールスのやり方を脳科学に基づいた7STEPセールスメソッドにより体系化し、成約率や売上のアップを実現されています。

この7STEPセールスメソッドの強みは「再現性」です。つまり、誰にでもできるということです。

「リアル営業では成約できたのに、オンライン営業に切り替えてから全然成約しなくなった・・・」という方も、「これまでリアル営業でもなかなか成果がだせなかった」というえ売れないセールスパーソンも、この7STEPセールスメソッドを使えば、「人間力」や「経験」などにかかわらず、誰もが「再現性」を持ってオンラインセールスで成約率の向上や売上アップが出来ます!

セールスにおいてセンスや勘に頼る時代は終わりました。

これからは再現性を追求するプロセールスの時代。オンラインや適切なセールスロジックがあれば誰でも売れる時代です。

まずは、無料でお配りしている「売れるオンライン商談テンプレート」と解説記事を使って、自分自身のオンラインセールスのやり方やトークスクリプトをブラッシュアップしてみてください。

また、本記事で事例などでご紹介させていたリアルで売れた営業ノウハウがオンラインで通用しない理由を脳科学的に解説についてご興味のある方は、まずは「プロセールス養成体験セミナー」に参加して体感してみてください。

投稿者:
代表理事
小沼 勢矢

一般社団法人プロセールス協会代表理事。株式会社プロアライブ代表取締役。脳科学を活用したコンサルティングを8年で3,500人以上のクライアントに提供してきた。コロナ禍で営業に課題を抱えるクライアントが増加したことがきっかけで、脳科学を基にしたセールスメソッドを確立。価値あるサービスを世の中に上手く届けられずに困っている事業者様を支援したいという想いから、一般社団法人プロセールス協会を設立。 【出版実績】 自分の脳に合った勉強法(フォレスト出版) シャイン博士が語るキャリア・カウンセリングの進め方(翻訳) シャイン博士が語る組織開発と人的資源管理の進め方(翻訳)

他にもプロセールス協会ではお役立ち情報を発信しています。
SNSでフォローください!
プロセールス協会について
SNSでお役立ち情報を発信しています
他にもプロセールス協会ではお役立ち情報を発信しています。
SNSでフォローください!
オンライン商談テンプレートをプレゼント!
新着記事
カテゴリ